◆ファイナル・カウントダウン ★★★★★★★☆☆☆
1980年7月5日公開。米海軍の原子力空母が、太平洋戦争開戦の前日にタイムスリップして旧日本軍に接触する話。40年前にタイムスリップする映画が、もう35年前の話になってしまった。地上波で何度も観た映画だけど、久しぶりに観たくなって借りてきた。捕虜の日本兵が片言の日本語だったり、そもそも日本人じゃなかったりと、ちょっとだけ不満はあるが、F14トムキャットと零戦の戦闘シーンは見応えがある(と言うか、このシーンを観るためだけの映画かもしれない)。また、昔観た時は気付かなかった「聖母たちのララバイの盗作元となった例の音楽」も確認出来た。撮影に使用された空母ニミッツは1975年に就役してから2015年現在でまだ現役。
◆戦国自衛隊 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
1979年12月15日公開。20数名の自衛隊員が、当時の近代兵器を持って戦国時代にタイムスリップする話。ファイナル・カウントダウンの自衛隊編と言うか、むしろこちらがオリジナルなのだが、残念なことに映画としての完成度は非常に低い。「現代の軍隊が過去にタイムスリップして無双する」と言う発想自体は悪くないのだが、自衛隊員が味方の自衛隊員を簡単に殺害したり、上官の命令を無視して現地の住民を射殺して略奪・強姦したりと非常に突飛でリアリティがなく全く感情移入できない。タイムスリップと言う概念自体が現実にはあり得ないことなのだから、それ以外の要素には徹底的にリアリティを求めないとSF映画として成立しない。ファイナル・カウントダウンを観た後だからこそ、この映画の駄目さが際立ってみえる。子供の頃観た時はそれなりに楽しめたんだけど、いま観ると糞だな。気が向いたらリメイク版も観よう。
◆エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? ★★★★★☆☆☆☆☆
2006年11月18日公開。アメリカの総合エネルギー会社エンロンの粉飾決済と破綻、そしてカリフォルニア電力危機を描いた作品。関係者の証言やナレーション、及び実際の映像で構成されているため、映画と言うよりむしろドキュメンタリー番組。電力自由化の弊害を知ることが出来る作品だが、延々と当時の証言が続くので興味がない人が観ると眠たくて仕方ないと思う。もう少し構成に工夫があっても良いのではなかろうか。
◆ザ・ハリケーン ★★★★★★★★☆☆
2000年6月24日公開。冤罪で終身刑となった黒人の元プロボクサーが、獄中から自伝を出版して無罪を訴える話。「ルービン・カーター事件」と言う実話を元にしており、ハリケーンとは主人公ルービン・カーターのリングネーム。裁判を手伝うカナダ人活動家達がすごく胡散臭いと思っていたけど、あれも実際にあった話だと知って驚いた。黒人への人種差別を描く裁判物としても面白く、やはりデンゼル・ワシントン作品にはハズレが少ないと再確認した良作。
◆プリズナーズ ★★★★☆☆☆☆☆☆
2014年5月3日公開。突然失踪した幼い娘を見つけ出すために、父親が容疑者の知的障害者を拷問する話。途中までは本格的なサスペンスを楽しめるし、真犯人に気付ける人はなかなかいないとは思うが、ばら撒いた伏線は一切回収しないし、結局、ただの猟奇犯で萎えてしまう。視聴後にネタバレサイトで宗教的なメッセージ云々の話を読んでさらに辟易した。150分と無駄に長い割には中身がない駄作。
◆評決 ★★★★★★☆☆☆☆
1983年3月19日公開。仕事がないアル中の弁護士が、医療事故を巡って大病院相手に陪審員裁判する話。高額の示談金を蹴って裁判に持ち込む時点で依頼人の利益を損なってるし、裁判をやりたいのは弱者救済と言う目的ではなく、結局主人公のエゴな気がして共感できない。また、裁判の目的はあくまで真実の追求なので、そこに信仰とか宗教とか正義と言う言葉を持ち出されると「何か違う」と感じてしまう。法曹関係者は高潔ではない、と言う点を描きたいのであれば、主人公の人間として駄目な点を含めて良く出来ていると思う。
1980年7月5日公開。米海軍の原子力空母が、太平洋戦争開戦の前日にタイムスリップして旧日本軍に接触する話。40年前にタイムスリップする映画が、もう35年前の話になってしまった。地上波で何度も観た映画だけど、久しぶりに観たくなって借りてきた。捕虜の日本兵が片言の日本語だったり、そもそも日本人じゃなかったりと、ちょっとだけ不満はあるが、F14トムキャットと零戦の戦闘シーンは見応えがある(と言うか、このシーンを観るためだけの映画かもしれない)。また、昔観た時は気付かなかった「聖母たちのララバイの盗作元となった例の音楽」も確認出来た。撮影に使用された空母ニミッツは1975年に就役してから2015年現在でまだ現役。
◆戦国自衛隊 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
1979年12月15日公開。20数名の自衛隊員が、当時の近代兵器を持って戦国時代にタイムスリップする話。ファイナル・カウントダウンの自衛隊編と言うか、むしろこちらがオリジナルなのだが、残念なことに映画としての完成度は非常に低い。「現代の軍隊が過去にタイムスリップして無双する」と言う発想自体は悪くないのだが、自衛隊員が味方の自衛隊員を簡単に殺害したり、上官の命令を無視して現地の住民を射殺して略奪・強姦したりと非常に突飛でリアリティがなく全く感情移入できない。タイムスリップと言う概念自体が現実にはあり得ないことなのだから、それ以外の要素には徹底的にリアリティを求めないとSF映画として成立しない。ファイナル・カウントダウンを観た後だからこそ、この映画の駄目さが際立ってみえる。子供の頃観た時はそれなりに楽しめたんだけど、いま観ると糞だな。気が向いたらリメイク版も観よう。
◆エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? ★★★★★☆☆☆☆☆
2006年11月18日公開。アメリカの総合エネルギー会社エンロンの粉飾決済と破綻、そしてカリフォルニア電力危機を描いた作品。関係者の証言やナレーション、及び実際の映像で構成されているため、映画と言うよりむしろドキュメンタリー番組。電力自由化の弊害を知ることが出来る作品だが、延々と当時の証言が続くので興味がない人が観ると眠たくて仕方ないと思う。もう少し構成に工夫があっても良いのではなかろうか。
◆ザ・ハリケーン ★★★★★★★★☆☆
2000年6月24日公開。冤罪で終身刑となった黒人の元プロボクサーが、獄中から自伝を出版して無罪を訴える話。「ルービン・カーター事件」と言う実話を元にしており、ハリケーンとは主人公ルービン・カーターのリングネーム。裁判を手伝うカナダ人活動家達がすごく胡散臭いと思っていたけど、あれも実際にあった話だと知って驚いた。黒人への人種差別を描く裁判物としても面白く、やはりデンゼル・ワシントン作品にはハズレが少ないと再確認した良作。
◆プリズナーズ ★★★★☆☆☆☆☆☆
2014年5月3日公開。突然失踪した幼い娘を見つけ出すために、父親が容疑者の知的障害者を拷問する話。途中までは本格的なサスペンスを楽しめるし、真犯人に気付ける人はなかなかいないとは思うが、ばら撒いた伏線は一切回収しないし、結局、ただの猟奇犯で萎えてしまう。視聴後にネタバレサイトで宗教的なメッセージ云々の話を読んでさらに辟易した。150分と無駄に長い割には中身がない駄作。
◆評決 ★★★★★★☆☆☆☆
1983年3月19日公開。仕事がないアル中の弁護士が、医療事故を巡って大病院相手に陪審員裁判する話。高額の示談金を蹴って裁判に持ち込む時点で依頼人の利益を損なってるし、裁判をやりたいのは弱者救済と言う目的ではなく、結局主人公のエゴな気がして共感できない。また、裁判の目的はあくまで真実の追求なので、そこに信仰とか宗教とか正義と言う言葉を持ち出されると「何か違う」と感じてしまう。法曹関係者は高潔ではない、と言う点を描きたいのであれば、主人公の人間として駄目な点を含めて良く出来ていると思う。
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