◆ブラック・サンデー ★★★★★★★☆☆☆
1977年3月11日作成(2011年2月5日日本公開)。1970年代に政府の対応に不満を持ったベトナム帰還兵が中東のテロリストと手を組んで、スーパーボウル会場でテロを起こす話。劇中に登場する「黒い九月(ブラック・セプテンバー)」は、実在するパレスチナの過激派組織。人質に政府を批判させてその映像を録画する姿は現代のISIL(イスラム国)に同じだし、アメリカを代表する施設を狙う点も9.11の同時多発テロに同じで、1977年に作られた映画とは思えない。しかし、基本的にアクション性の高い娯楽映画なので、疲れることなく楽しめる。最後の飛行船のシーンはハラハラしたし、○○○○が○○前に○○○に漏れるって展開はなかなか良かった。良作だと思う。
◆実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 ★★★★★★☆☆☆☆
2007年8月26日公開。左翼が仲間割れして身内を殺害し、山荘に立て篭もるまでの経緯を描いた話。『あさま山荘事件』は知っていても、『山岳ベース事件』は初めて知った。左翼がどれだけキチガイかが良く描かれており、特に数名いる女性左翼が美人な順に殺害されていく様はブスの嫉妬としか思えない。しかも、ボスの気に喰わない奴はどんどんリンチ・処刑されていくが、車の止め方が気に食わなかっただけで撲殺されたり、先に風呂に入っただけでリンチされるとか頭おかしいにも程があるだろ。あまりの理不尽さに思わず笑ってしまったくらいだ。尚、共産主義に傾倒する姿は、左翼と言うよりカルト宗教のようだった。190分と無駄に長いが、左翼がいかに自分勝手で気が触れているかを知るにはもってこいの作品。「二十歳までに共産主義に傾倒しない者は情熱が足りない。二十歳を過ぎて共産主義に傾倒する者は知能が足りない。」とは、まさにこの映画の登場人物を表すに相応しい言葉だと思った。社会を知らない未成熟な学生の革命ごっこで命を奪われた人が報われない。あと、連合赤軍の残党が雪山で機動隊に発砲した際に、その場で全員射殺しておけば山荘に辿り着くことはなかったんだよ。テロリストに対する姿勢はアメリカを見習って欲しい。
◆突入せよ! あさま山荘事件 ★★★★★☆☆☆☆☆
2002年5月11日公開。あさま山荘事件で陣頭指揮を執る警察官僚・佐々淳行を描いた話。先の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」はテロリスト視点なのに対し、こちらは警察視点の話。「実録~」では赤軍派と革命左派の仲間割れが描かれ、「突入せよ~」でも警視庁と長野県警の仲違いが描かれている。また、武装したテロリストに対処するのが地方公務員と官僚であることに限界を感じ、日本にもFBIやCAIと言った専門の情報組織が必要だと思う。主権国家が自国民を守ることについて考えるには、良いきっかけとなる作品で、「これが他の先進国なら、どのように対処しただろうか?」と考えながらストーリーを追うと面白い。
◆ジャッカルの日 ★★★★★★☆☆☆☆
1973年9月15日公開。シャルル・ド・ゴール大統領暗殺を目論む雇われ暗殺者とフランス警察の攻防を描いた話。淡々と暗殺準備を進めるジャッカルがまるでゴルゴ13の様で引き込まれる。派手なアクションや無駄な銃撃戦がないのもリアリティがあって良い。標的が実在する大統領なんで「暗殺失敗」は最初から分かってはいるのだが、それでもジャッカルの手口に見入ってしまう。ただ140分と長く、もう少し端折って欲しいと感じた。あと「あなたたち全員を盗聴しました。」のシーンは良かった。こういうの好き。
◆ワールド・オブ・ライズ ★★★★☆☆☆☆☆☆
2008年12月20日公開。CIA工作員の、国際テロリストを捕獲するためにヨルダンでの諜報活動を描いた話。イスラム原理主義のテロリストが欧米人を殺害する映像をインターネットで公開するってのは、この当時からの常識だったのか。また、いくら映画とは言えCIAの計画が現実離れしており、フィクションの度が過ぎて非常につまらなかった。展開が分かりにくく眠たいのもマイナス要員。
◆キングダム/見えざる敵 ★★★★★★☆☆☆☆
2007年10月16日公開。サウジアラビアの外国人居住区で起きた無差別テロ事件を、FBIが調査する話。フィクションだが2003年のリヤド居住区爆破事件等を基に製作されており、実行犯もアルカイダの一員として描かれている。テロリストが一般人を襲撃するシーン等は緊迫感があり、FBIが証拠を検分する様子も良く描かれている。テロ集団1つを潰しても新たなテロリストが次々に沸いてくることを暗示させるエンディングは、今日のISILを見るようでテロとの戦いに終わりがない様に感じる。
先月からずっとテロリスト関連の映画を見続けているが、一番良く出来ていたと思うのは「ユナイテッド93」。史実に基づく内容だし、ハイジャックされた様子も非常に良く描かれている。これは、お勧めです。
1977年3月11日作成(2011年2月5日日本公開)。1970年代に政府の対応に不満を持ったベトナム帰還兵が中東のテロリストと手を組んで、スーパーボウル会場でテロを起こす話。劇中に登場する「黒い九月(ブラック・セプテンバー)」は、実在するパレスチナの過激派組織。人質に政府を批判させてその映像を録画する姿は現代のISIL(イスラム国)に同じだし、アメリカを代表する施設を狙う点も9.11の同時多発テロに同じで、1977年に作られた映画とは思えない。しかし、基本的にアクション性の高い娯楽映画なので、疲れることなく楽しめる。最後の飛行船のシーンはハラハラしたし、○○○○が○○前に○○○に漏れるって展開はなかなか良かった。良作だと思う。
◆実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 ★★★★★★☆☆☆☆
2007年8月26日公開。左翼が仲間割れして身内を殺害し、山荘に立て篭もるまでの経緯を描いた話。『あさま山荘事件』は知っていても、『山岳ベース事件』は初めて知った。左翼がどれだけキチガイかが良く描かれており、特に数名いる女性左翼が美人な順に殺害されていく様はブスの嫉妬としか思えない。しかも、ボスの気に喰わない奴はどんどんリンチ・処刑されていくが、車の止め方が気に食わなかっただけで撲殺されたり、先に風呂に入っただけでリンチされるとか頭おかしいにも程があるだろ。あまりの理不尽さに思わず笑ってしまったくらいだ。尚、共産主義に傾倒する姿は、左翼と言うよりカルト宗教のようだった。190分と無駄に長いが、左翼がいかに自分勝手で気が触れているかを知るにはもってこいの作品。「二十歳までに共産主義に傾倒しない者は情熱が足りない。二十歳を過ぎて共産主義に傾倒する者は知能が足りない。」とは、まさにこの映画の登場人物を表すに相応しい言葉だと思った。社会を知らない未成熟な学生の革命ごっこで命を奪われた人が報われない。あと、連合赤軍の残党が雪山で機動隊に発砲した際に、その場で全員射殺しておけば山荘に辿り着くことはなかったんだよ。テロリストに対する姿勢はアメリカを見習って欲しい。
◆突入せよ! あさま山荘事件 ★★★★★☆☆☆☆☆
2002年5月11日公開。あさま山荘事件で陣頭指揮を執る警察官僚・佐々淳行を描いた話。先の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」はテロリスト視点なのに対し、こちらは警察視点の話。「実録~」では赤軍派と革命左派の仲間割れが描かれ、「突入せよ~」でも警視庁と長野県警の仲違いが描かれている。また、武装したテロリストに対処するのが地方公務員と官僚であることに限界を感じ、日本にもFBIやCAIと言った専門の情報組織が必要だと思う。主権国家が自国民を守ることについて考えるには、良いきっかけとなる作品で、「これが他の先進国なら、どのように対処しただろうか?」と考えながらストーリーを追うと面白い。
◆ジャッカルの日 ★★★★★★☆☆☆☆
1973年9月15日公開。シャルル・ド・ゴール大統領暗殺を目論む雇われ暗殺者とフランス警察の攻防を描いた話。淡々と暗殺準備を進めるジャッカルがまるでゴルゴ13の様で引き込まれる。派手なアクションや無駄な銃撃戦がないのもリアリティがあって良い。標的が実在する大統領なんで「暗殺失敗」は最初から分かってはいるのだが、それでもジャッカルの手口に見入ってしまう。ただ140分と長く、もう少し端折って欲しいと感じた。あと「あなたたち全員を盗聴しました。」のシーンは良かった。こういうの好き。
◆ワールド・オブ・ライズ ★★★★☆☆☆☆☆☆
2008年12月20日公開。CIA工作員の、国際テロリストを捕獲するためにヨルダンでの諜報活動を描いた話。イスラム原理主義のテロリストが欧米人を殺害する映像をインターネットで公開するってのは、この当時からの常識だったのか。また、いくら映画とは言えCIAの計画が現実離れしており、フィクションの度が過ぎて非常につまらなかった。展開が分かりにくく眠たいのもマイナス要員。
◆キングダム/見えざる敵 ★★★★★★☆☆☆☆
2007年10月16日公開。サウジアラビアの外国人居住区で起きた無差別テロ事件を、FBIが調査する話。フィクションだが2003年のリヤド居住区爆破事件等を基に製作されており、実行犯もアルカイダの一員として描かれている。テロリストが一般人を襲撃するシーン等は緊迫感があり、FBIが証拠を検分する様子も良く描かれている。テロ集団1つを潰しても新たなテロリストが次々に沸いてくることを暗示させるエンディングは、今日のISILを見るようでテロとの戦いに終わりがない様に感じる。
先月からずっとテロリスト関連の映画を見続けているが、一番良く出来ていたと思うのは「ユナイテッド93」。史実に基づく内容だし、ハイジャックされた様子も非常に良く描かれている。これは、お勧めです。
コメント