◆シカゴ ★★★★★★★☆☆☆
2003年4月19日公開。浮気相手を射殺したダンサーが投獄されて裁判に臨む話。ミュージカルが好きか嫌いかで大きく評価が分かれると思う。ミュージカルは好きではないが、悪くはなかった。ただ歌って踊るシーンに時間を割かれるのでストーリーはそれほど難解ではないが、裁判のオチはなかなか良かった。殺人犯が無罪になったり、容易に社会復帰出来るたりする点は、戦前のアメリカではそういうものと納得するしかない。とかく好き嫌いで評価が分かれる作品と思うが、最後のマシンガンの模造品を使ったダンスはとても良かった。
◆超高速!参勤交代 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2014年6月21日公開。東北の弱小大名が参勤交代から帰国した直後にもう一度再度参勤交代を命じられる話。5日で参勤交代を実現するための秘策が、映画として観てもさほど面白くない。話の根幹を成す部分なのでこれが面白くなければ話にならないし、後半は無意味なチャンバラに時間を割いて退屈する。予告編で何となく面白そうだと感じたシーン以上に観るべき箇所はなく、典型的な予告編詐欺映画。新作料金でDVD借りてきたけど、ものすごく損した気分になった。こんなもんを劇場で高い金払って観る人がいたと思うと哀れでならない。
◆日本海大海戦 ★★★★★★★☆☆☆
1969年8月13日公開。義和団事件後、黄海海戦から旅順攻略を経て、日本海でバルチック艦隊と対決するまでの日本海軍と東郷平八郎を描いた話。まず、海戦シーンの特撮が良く出来ている。今から40年以上も昔に、CGもない時代に模型の戦艦を使って良くこれだけの作品を作ったと感心した。旅順攻略の二百三高地のシーンがあっさりしているのは残念だが、最後にロジェストヴェンスキーと東郷が病院で会話するシーンは昔の軍人っぽさが出ていて良かったし、下瀬火薬や黒色火薬の話も初めて知ることが出来て良かった。旅順攻略のシーンは、現代で撮ったら「プライベート・ライアンの冒頭みたいになるんだろうな」と思った。円谷作品としても観るべきところが多い良作。
◆鑑定士と顔のない依頼人 ★★★★★☆☆☆☆☆
2013年12月13日公開。老齢の美術品鑑定士が姿を見せない胡散臭い依頼人の美術品を鑑定する話。老人と引きこもり女の色恋を描いたサスペンス内容だが、胡散臭い依頼人の正体が本当に胡散臭い奴でがっかりした。それなりのどんでん返しとそれなりのオチを準備したつもりの内容だが、そこまで手間暇かければ誰でも騙せるだろうと思うし、「じゃあ、これまでの仕事仲間の信頼関係ってどうよ?」なオチでモヤモヤする。つまらなくはないが特に面白味もなく、「偏差値50」の見本のような作品。
◆天国と地獄 ★★★★★★★★☆☆
1963年3月1日公開。会社重役の子供と運転手の子供を間違えて誘拐する話。携帯電話もない時代、新幹線もまだ開通していない時代に誘拐犯と警察の身代金を巡る攻防が面白い。警察が犯人を追いつめる後半は、まるでドキュメンタリー番組であるかのような作り込みで引きこまれる。脚本の練り込みも良く、半世紀も昔の映画とは思えない良作。ただ真犯人に辿りついてからの最後の20分間は蛇足に感じた。
◆グランド・ブダペスト・ホテル ★★★★★☆☆☆☆☆
2014年6月6日公開。ホテル常連客の公爵夫人が殺害され、遺言で名画を譲り受けたホテルのコンシェルジュが容疑者として追われる話。コメディタッチのサスペンスだが、状況を良く理解出来ないままそそくさと話が進んでしまうのが不親切に感じた。ただセットや街並みの映像は美しい。それが故にストーリーの凡庸さが残念で、何が悪いわけではないが特に見るべきところもない。
2003年4月19日公開。浮気相手を射殺したダンサーが投獄されて裁判に臨む話。ミュージカルが好きか嫌いかで大きく評価が分かれると思う。ミュージカルは好きではないが、悪くはなかった。ただ歌って踊るシーンに時間を割かれるのでストーリーはそれほど難解ではないが、裁判のオチはなかなか良かった。殺人犯が無罪になったり、容易に社会復帰出来るたりする点は、戦前のアメリカではそういうものと納得するしかない。とかく好き嫌いで評価が分かれる作品と思うが、最後のマシンガンの模造品を使ったダンスはとても良かった。
◆超高速!参勤交代 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
2014年6月21日公開。東北の弱小大名が参勤交代から帰国した直後にもう一度再度参勤交代を命じられる話。5日で参勤交代を実現するための秘策が、映画として観てもさほど面白くない。話の根幹を成す部分なのでこれが面白くなければ話にならないし、後半は無意味なチャンバラに時間を割いて退屈する。予告編で何となく面白そうだと感じたシーン以上に観るべき箇所はなく、典型的な予告編詐欺映画。新作料金でDVD借りてきたけど、ものすごく損した気分になった。こんなもんを劇場で高い金払って観る人がいたと思うと哀れでならない。
◆日本海大海戦 ★★★★★★★☆☆☆
1969年8月13日公開。義和団事件後、黄海海戦から旅順攻略を経て、日本海でバルチック艦隊と対決するまでの日本海軍と東郷平八郎を描いた話。まず、海戦シーンの特撮が良く出来ている。今から40年以上も昔に、CGもない時代に模型の戦艦を使って良くこれだけの作品を作ったと感心した。旅順攻略の二百三高地のシーンがあっさりしているのは残念だが、最後にロジェストヴェンスキーと東郷が病院で会話するシーンは昔の軍人っぽさが出ていて良かったし、下瀬火薬や黒色火薬の話も初めて知ることが出来て良かった。旅順攻略のシーンは、現代で撮ったら「プライベート・ライアンの冒頭みたいになるんだろうな」と思った。円谷作品としても観るべきところが多い良作。
◆鑑定士と顔のない依頼人 ★★★★★☆☆☆☆☆
2013年12月13日公開。老齢の美術品鑑定士が姿を見せない胡散臭い依頼人の美術品を鑑定する話。老人と引きこもり女の色恋を描いたサスペンス内容だが、胡散臭い依頼人の正体が本当に胡散臭い奴でがっかりした。それなりのどんでん返しとそれなりのオチを準備したつもりの内容だが、そこまで手間暇かければ誰でも騙せるだろうと思うし、「じゃあ、これまでの仕事仲間の信頼関係ってどうよ?」なオチでモヤモヤする。つまらなくはないが特に面白味もなく、「偏差値50」の見本のような作品。
◆天国と地獄 ★★★★★★★★☆☆
1963年3月1日公開。会社重役の子供と運転手の子供を間違えて誘拐する話。携帯電話もない時代、新幹線もまだ開通していない時代に誘拐犯と警察の身代金を巡る攻防が面白い。警察が犯人を追いつめる後半は、まるでドキュメンタリー番組であるかのような作り込みで引きこまれる。脚本の練り込みも良く、半世紀も昔の映画とは思えない良作。ただ真犯人に辿りついてからの最後の20分間は蛇足に感じた。
◆グランド・ブダペスト・ホテル ★★★★★☆☆☆☆☆
2014年6月6日公開。ホテル常連客の公爵夫人が殺害され、遺言で名画を譲り受けたホテルのコンシェルジュが容疑者として追われる話。コメディタッチのサスペンスだが、状況を良く理解出来ないままそそくさと話が進んでしまうのが不親切に感じた。ただセットや街並みの映像は美しい。それが故にストーリーの凡庸さが残念で、何が悪いわけではないが特に見るべきところもない。
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