ダイ・ハード4.0

2007年6月30日 映画
最近劇場公開となったダイ・ハードの最新作を観に行ってきた。

◆ダイ・ハード4.0 ★★★★★☆☆☆☆☆
そもそもストーリーを期待させる映画ではないので、ドンパチに至る過程がどうであろうと問題ではない。ただ舞台となる場所が好ましくない。一作目が高層ビルで、二作目が空港。三作目がニューヨーク全体で、今回はアメリカ全土。広すぎるのだ。ブルース・ウィリス扮するマクレーン刑事の行動範囲にも限界があるため、規模のインフレ化がストーリーを安っぽくしている気がしてならない。FBIとテロリストの壮大な攻防を描く映画であれば、別にそれはダイ・ハードというタイトルである必要はない。ダイ・ハードと言う映画のウリは、単なるアクション性や派手なドンパチ映像だけではなく、マクレーン刑事の持つ不運さでありたくましさでもあると考えるからだ。この広いアメリカの中で、何でわざわざピンポイントにそんな狭いところでテロリストに遭遇するのか!と言うマクレーン刑事の不運さが、ダイ・ハードと言う映画には不可欠だと思っている。だから悪戯に舞台を広げ、テロリストを求めてマクレーンを東奔西走させるのは、僕が思うダイ・ハードという映画のあるべき姿からは大きくかけ離れているのだ。「たまたまそこにいたブルース・ウィリスが、不運にもテロに巻き込まれる」という構図だけは崩して欲しくなかった。あとは、いつものダイ・ハード。
http://movies.foxjapan.com/diehard4/

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