世界選手権二日目。フォーマットは時のらせん×3のブースタードラフトが二回で、最初のドラフトは以下の並び。下々にプラハチャンプがいますね。

けんけん → Peset, Alexandre → Oosawa, Takuya → Scott-Vargas, Luis D. → Fonseca, Guilherme → Szoke, Zoltan → Camara, Aristides → Bornarel, Nicolas

■1パック目
初手が《吸収するウェルク》で、他の候補は《版図の踏みつけ》等。二手目はコモン抜けから《ダスクライダーの大隼》。《カゲロウ獣》こそいないものの、上家の初手は《絞殺の煤》で間違いない(後でソート見て確認したし)。続く三手目が強くてタイムシフトとアンコモン抜けから《グリフィンの導き》と《突風線》があり、色の合った《導き》を選択。その後《象牙の巨人》×2、《補強》、《ベナリアの騎兵》、《ちらつくスピリット》、《流水の海蛇》と順調に白青路線に進むことが出来る。特に七手目の《ベナリアの騎兵》は非常にありがたい。

■2パック目
初手は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》。二手目《コー追われの物あさり》、三手目《城の猛禽》、四手目《聖なる後光の騎士》と逆順も順調に白青な流れに恵まれて、他にも《オパールの守護者》《雲を追うケストレル》《一瞬の瞬き》等を回収して最終パックに臨む。

■3パック目
初手が何もなく泣きながら《虹色のレンズ》をピックすると、二手目《グリフィンの導き》、三手目《聖なる後光の騎士》と何とかなりそう。その後、《ヴィセリッドの深み歩き》《幽霊船》《熟慮》《遍歴の宿命語り》×2、《水深の予見者》等を拾って終了。

で、出来たのが以下のデッキで、これなら3-0、悪くとも2-1は出来そうな感じです。

【Main Deck】
2 Ivory Giant/象牙の巨人
1 Errant Doomsayers/遍歴の宿命語り
1 Looter il-Kor/コー追われの物あさり
1 Benalish Cavalry/ベナリアの騎兵
2 Knight of the Holy Nimbus/聖なる後光の騎士
1 Riftwing Cloudskate/裂け目翼の雲間を泳ぐもの
1 Duskrider Peregrine/ダスクライダーの大隼
1 Fathom Seer/水深の予見者
1 Slipstream Serpent/流水の海蛇
1 Cloudchaser Kestrel/雲を追うケストレル
1 Opal Guardian/オパールの守護者
1 Flickering Spirit/ちらつくスピリット
1 Ghost Ship/幽霊船
1 Castle Raptors/城の猛禽
1 Draining Whelk/吸収するウェルク
2 Griffin Guide/グリフィンの導き
1 Fortify/補強
1 Momentary Blink/一瞬の瞬き
1 Think Twice/熟慮
1 Prismatic Lens/虹色のレンズ
11 Plains/平地
6 Island/島

【Sideboard】
1 Viscerid Deepwalker/ヴィセリッドの深み歩き
1 Dream Stalker/夢で忍び寄るもの
1 Errant Doomsayers/遍歴の宿命語り
1 Jhoira’s Timebug/ジョイラの時虫
1 Children of Korlis/コーリスの子
1 Plated Pegasus/板金鎧のペガサス
1 Cancel/取り消し
1 Gaze of Justice/正義の凝視
1 Detainment Spell/留置呪文
1 Return to Dust/塵への帰結

■Round7:Peset, Alexandre [FRA](緑黒@下家)
一本目、2T目に待機した《ダスクライダーの大隼》が早々と《突風線》死すると、後続も途絶えて《ヴェク追われの侵入者》が止まらずにあっさり敗北。二本目、《遍歴の宿命語り》二体で《宝革スリヴァー》と《緑探し》をタップするだけでターンが進む。あちらは後続を引かないし、こちらは4枚目の土地を引かずに何も展開出来ず。その後芳醇なマナを背景に展開された《ヘイヴンウッドのワーム》が止められず、フルアタック後に《岩石樹の祈り》で一瞬で切られて敗北。負けた自分が言うのもなんだけど、Pesetデッキ弱いよ。→××

■Round8:Camara, Aristides [BRA](赤緑@上々家)
一本目、白マナを一つしか出せないものの、《象牙の巨人》待機→《ダスクライダーの大隼》待機と展開は強い。その後《暗影の蜘蛛》《スカーウッドのツリーフォーク》とガッチリと場を固められ、メインの《硫黄破》で《巨人》を除いたこちらの場が壊滅する。さらに後続が《嵐の束縛》で、残った手札を次々と投げつけられて死亡。二本目、1T目《象牙の巨人》待機から、2T目《聖なる後光の騎士》、3T目《グリフィンの導き》と無駄に鬼回って勝ち。三本目、《サリッドの殻住まい》×2、《暗影の蜘蛛》と相手の守りが堅いが、こちらの攻め手も《幽霊船》《オパールの守護者》と十分。その後2枚目の《暗影の蜘蛛》を《吸収するウェルク》しほぼ場を制するが、後続の《嵐の束縛》がこちらのライフだけを狙い続ける。最後はキャントリップで手札を引き増そうと試みた《オークの連続砲撃》を、《一瞬の瞬き》でちらついた《ウェルク》が打ち消して勝ち。→×○○

■Round9:Oosawa, Takuya [JPN](黒赤@下々家)
一本目、1T目待機の《ケルドの矛槍兵》に序盤を制されて中盤に《硫黄破》で場を一掃されるが、後続の《オパールの守護者》が対処されずに殴り切る。二本目、《運命の盗人》だと決め撃った変異クリーチャーに《聖なる後光の騎士》が突っ込むと、これが《魂の収集家》で返り討ちにあったり寝返ったり。その後《硫黄破》まで撃たれて場が壊滅し、なす術も無く敗北。3パック目に流した《運命の盗人》のことが頭から離れず、この幻影を見続けて他の選択肢が全く無かったのは要反省。三本目、痛恨のダブルマリガン。ところがここから展開が強く2T目《聖なる後光の騎士》、3T目《オパールの守護者》、4T目《騎士》に《グリフィンの導き》と二枚のディスアドバンテージを感じさせない。さらに《守護者》がクリーチャー化して戦線に加わるも、ここでフルアタック後に《突然の俗化》を喰らって《守護者》が殉職する。その後《よじれた嫌悪者》サイクリングで土地を伸ばされ、《練達の育種師、エンドレク・サール》《魂の収集家》と強力な後続に場を押し戻される。結局、《魂の収集家》を越えられずに時間を稼がれて、《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》が1ターン間に合わずに残り3ライフを削れずに敗北。相手のデッキも相当強かったけど、ダブルマリガンにしてはよく頑張ったと思う。負けはしたが、本当に面白かった。→○××

と言うわけで、それなりに行けそうなデッキでの1-2です。残念無念。

ドラフト2回目。一日に二回も8人でドラフト出来るのが幸せです。

けんけん → Li, Cheuk Yin → Huttenberger, Christian → Alvarado, Saul C. → Radin, Aleksandar → Douglass, Morgan → Vallivaara, Visa → Klaric, Ivan

■1パック目
初手が《天界の十字軍》と《意志を曲げる者》の二択で《十字軍》。ん・・・間違ってね?仕方ないのでその後は《城の猛禽》《補強》《象牙の巨人》と白単色ピックを続けるも、それ以降は緑のパーツしか流れて来ない。ここで5手目に《スクリブのレインジャー》をピックしているが、既に二枚の《レインジャー》を流している。その後《獣群のナール》《紡績スリヴァー》《監視スリヴァー》と拾って1パック目が終わるが、選択肢は白緑以外に無さそうだ。青と黒は全く流れて来る気配が無いため、初手は《天界の十字軍》で問題なし・・・かも。

■2パック目
全体的にカードプールが弱く、初手《サリッドの発芽者》から始まって《獣群のナール》《雲を追うケストレル》《紡績スリヴァー》《古きクローサの力》《五制術の護法印》とあまりデッキが強化された気配は無い。特段強いカードを流しているわけでもないので、本当にカードプールが弱いだけ・・・と信じたい。

■3パック目
多少デッキが強化される。初手が《ダスクライダーの大隼》、二手目以降も《城の猛禽》《城の猛禽》《暗影の蜘蛛》《スパイクの飼育係》《狩りの興奮》《アイケイシアの触れ役》《アムローの偵察兵》等と文句は無い。《アムローの偵察兵》はサーチすべきレベルを見かけていないのだが、一周して帰って来たことからも卓上に白は薄いと思われる。

で、出来たデッキは以下の通り。先の白青に比べると随分物足りない感がするんだけど、卓上のカードプールが弱いことを考えると白緑は正解だった。あと、なぜかメインに入っている《監視スリヴァー》は毎回《アヴナントの癒し手》や《ナントゥーコのシャーマン》に挿し換わっています。色んな人に散々突っ込まれたから、これはもう許して下さい。本当に。

【Main Deck】
1 Ivory Giant/象牙の巨人
1 Gemhide Sliver/宝革スリヴァー
2 Spinneret Sliver/紡績スリヴァー
1 Scryb Ranger/スクリブのレインジャー
1 Amrou Scout/アムローの偵察兵
1 Duskrider Peregrine/ダスクライダーの大隼
1 Thallid Germinator/サリッドの発芽者
1 Spike Feeder/スパイクの飼育係
1 Icatian Crier/アイケイシアの触れ役
1 Cloudchaser Kestrel/雲を追うケストレル
2 Herd Gnarr/獣群のナール
1 Penumbra Spider/暗影の蜘蛛
1 Watcher Sliver/監視スリヴァー
1 Celestial Crusader/天界の十字軍
3 Castle Raptors/城の猛禽
1 Might of Old Krosa/古きクローサの力
1 Thrill of the Hunt/狩りの興奮
1 Fortify/補強
1 Pentarch Ward/五制術の護法印
9 Plains/平地
8 Forest/森

【Sideboard】
2 D’Avenant Healer/アヴナントの癒し手
2 Spirit Loop/魂の因縁
1 Nantuko Shaman/ナントゥーコのシャーマン
1 Greenseeker/緑探し
1 Ivory Giant/象牙の巨人
1 Watcher Sliver/監視スリヴァー

■Round10:Li, Cheuk Yin [HKG](緑赤+黒白@下家)
一本目、プレイするタイミングがなく初手から《雲を追うケストレル》を余していると、《新緑の抱擁》が登場して都合よく叩き割る。その後相手の後続がピリっとせずに《天界の十字軍》で強化した《城の猛禽》で殴り切る。二本目、緑が濃いはずの相手のデッキが《山》《山》《山》《平地》でストップ。一本目で《絞殺の煤》を見たから《沼》を入れている理由は納得で出来るが、白を散らしているのはなぜだろうか?結局終盤に《新緑の抱擁》が《宝革スリヴァー》にエンチャントされるが、4/4となった《城の猛禽》をチャンプブロックして墓地に置かれる以外の仕事を出来ずにあっさりと殴り勝つ。(《紡績スリヴァー》が場に居たから飛行をブロック出来る)→○○

■Round11:Klaric, Ivan [HRV](黒青@上家)
一本目、2T目《コー追われの物あさり》、3T目の《影魔道士の浸透者》を止められない。結局、この二体に果てしないアドバンテージを稼がれてそのまま物量負け。ただしこの二枚以外に強いパーツはさほど無かったため、この回りさえされなければ何とかなりそうではある。二本目、やはり出てくる2T目の《コー追われの物あさり》と3T目の《影魔道士の浸透者》。ところがこちらの展開が強く、《天界の十字軍》を場に出した後の後続が《城の猛禽》《城の猛禽》《城の猛禽》。さすがに《十字軍》は《突然の死》されるが、残った《猛禽》が《補強》で強化されて殴り勝つ。三本目、1マリガン開始となるが、6枚の手札が《平地》《平地》《森》《象牙の巨人》《象牙の巨人》《天界の十字軍》と優秀。その後順調に4枚目の土地と《獣群のナール》《猛禽》と引き当て、サイズの差で押し切る。→×○○

■Round12:Huttenberger, Christia [DEU](青黒+赤@下々家)
一本目、2T目の《コー追われの物あさり》が止まらない。これで手札を揃えられて、こちらの《城の猛禽》2体は《絞殺の煤》《永遠の罠》で除去される。結局コツコツとアドバンテージを広げられた末に、《溶鉄の金屑場》に貯められた膨大な赤マナから《分解》を喰らってあっさり死亡。二本目、3T目に《影魔道士の浸透者》が登場。お前もかよ。これをサイドインした《アヴナントの癒し手》でプリベントしながらドローを防ぐも、結局10点の分解に辿り着かれてほぼ無抵抗のまま敗北。X火力はどうしようもないのです。→××

と言うわけで、勝てると思ったデッキで1-2し、微妙な出来栄えのデッキでの2-1です。終わってみればトータルで3勝3敗とか、やっぱり普通の成績です。むーん。

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