ローレライ

2005年9月7日 映画
借りてきた。

◆ローレライ ★★★☆☆☆☆☆☆☆
舞台は太平洋戦争末期の日本で、広島・長崎に次ぐ第三の原爆投下をローレライを積んだ潜水艦を使って阻止しようというストーリー。このローレライとは「戦闘海域の海底地形や艦隊配置図を立体的に視覚化できる超高感度水中探索装置」のことで潜水艦の名前ではない。その原動力は実は超能力(?)を持った人間で、実はサイエンス・フィクションな話である。太平洋戦争中にSFを持ち込んだ点は別にどうでもいいが、潜水艦等の映像が一目でCGと分かり興ざめする。これがゲームの中で出てくる映像であれば、おお凄い・・・と納得できるんだろうけど、実写映画の中の映像として見ると非常に物足りない。また登場人物の何人かが戦争中に死亡したり過去の戦闘の悲惨さを語ったりするのだが、リアリティがないというか作った感が拭い切れないというか・・・全く共感できない。一言で言えば全く現実味がない。以前、地獄の黙示録を観てその生々しさに鳥肌が立つ思いをしたが、どの映画に対してもこの程度の完成度やリアリティを求めているから辛口評価になってしまうのかもしれない。っと言うか、戦争という重い題材をテーマとする以上、見る人がそれなりの内容を求めるのは当然だと思うし、少なくともこの作品はその期待に応えてはいない。またお金をかけて作りましたよとアピールするかのような「臭い」がする点に、観ていて無性に腹が立つ(ここは凄く主観が入ってるけど)。別な意味で、亡国のイージスを観てみたくなった。
http://www.507.jp/index.html
http://www.ponycanyon.co.jp/lorelei/

モビルスーツが出てこないガンダムを実写化したら、こんな感じになるのかな・・・とも思った。

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