【Round5:Saeki Atsushi(RB Goblin Bidding)】
7月のGP横浜トライアル(福岡)でベスト8に残った、佐伯君の赤黒ゴブリン召集デッキが相手。当時はメインに《定員過剰の墓地》を、サイドに《総帥の招集》を搭載していたらしいが、今回は白赤メタでメインに《召集》を積んでいる、と聞く。1本目、対戦相手の立ち上がりが遅い。ゴブリンのウリであるはずの、序盤の猛ラッシュも見られず、《銀騎士》1体で地上が完全に足止め状態となる。中盤には《稲妻の裂け目》を本体に撃ち始めるほど楽な展開となり、8マナ揃うと《アクローマ》一撃でそのまま終了する。2本目、対戦相手は先攻マリガンスタートの上に、序盤から土地が詰まる。加えてサイドインした《宝石の手の焼却者》が激ヒットし、アドバンテージを稼ぎながら8マナ圏へ到達する。後は《アクローマ》が....。

【Round6:Hamasuna Toshitaka(Mono Red Goblins)】
ここまで唯一全勝の濱砂君が相手。両者「勝っても負けても決勝進出」が確定しているらしいが、IDしても暇なのでガチることにする。隣の卓では「勝たないと次に進めない」鬼塚君(白コン)と、「負けても決勝」の白鷹君(白青コン)のデュエルが開始されている。ID出来なくて迷惑そうな白鷹君が、見ていて面白い。(でもコレって、マッチの組み合わせが何か間違ってない?)1本目、2ターン目《銀騎士》、3ターン目《変異》、4ターン目《賛美されし天使》、5ターン目《星の嵐》、6ターン目《賛美されし天使》という流れでそのまま終了する。2本目、1マリガン後の不満な初手をキープしてスタートするが、土地が《忘れられた洞窟》《邪心の寺院》の2枚で止まってしまう。《永遠のドラゴン》を初手から抱えたまま、そのままゴブリンの群れに圧殺される。無人の荒野を闊歩する《ゴブリンの衆群追い》には呆れてくる。3本目、対ゴブリン戦用の7枚としては、ほぼ完璧な初手を授かって開始する。後手2ターン目に《スカークの炭鉱者》経由で《戦長》をプレイされるが、これを《ショック》し、返しの自ターンに《賛美されし天使》を裏向きでプレイする。すると対戦相手は3枚目の土地をプレイできず、4ターン目にはきっちりと《天使》が表返る。後続も《銀騎士》《稲妻の裂け目》と文句なく、相手の事故に付け込んだ形ではあるがマッチに勝利する。また隣の卓は結局時間切れ引き分けとなり、鬼塚君の決勝進出は成らなかったようだ。

■限定構築使用デッキ
【Main Deck】
4 Silver Knight/銀騎士
3 Exalted Angel/賛美されし天使
4 Eternal Dragon/永遠のドラゴン
2 Akroma, Angel of Wrath/怒りの天使アクローマ
4 Lightning Rift/稲妻の裂け目
2 Astral Slide/霊体の地滑り
3 Wing Shards/翼の破片
4 Starstorm/星の嵐
4 Akroma’s Vengeance/アクローマの復讐
2 Decree of Annihilation/滅殺の命令
3 Temple of the False God/邪神の寺院
2 Grand Coliseum/大闘技場
4 Secluded Steppe/隔離されたステップ
4 Forgotten Cave/忘れられた洞窟
8 Plains/平地
7 Mountain/山

【Sideboard】
4 Shock/ショック
3 Wipe Clean/拭い去り
3 Kilnmouth Dragon/窯口のドラゴン
2 Gempalm Incinerator/宝石の手の焼却者
2 Oblation/奉納
1 Temple of the False God/邪神の寺院

予選ラウンドを5勝1敗の2位で通過し、決勝トーナメントをスタンダードで行うことになる。使用するのは、先の予選ラウンドで使用した赤緑ステロイド。

【Quarter Final:Saeki Atsushi(RB Goblin Bidding)】
決勝初戦の相手は再び佐伯君で、デッキはまたもゴブリン召集。
1本目、軽火力と《幻影のケンタウロス》の初手を得て開始する。序盤の《火花鍛冶》《戦長》を火力で除去し、《ケンタウロス》に《象の導き》をエンチャントする理想的な展開となる。後続も《獣群の呼び声》と申し分なく、《総
帥の招集》を決められる前に一気に押し切って勝ち。2本目、《女看守》の連打により、チャンプブロッカーと後続のアタッカーを
手に入れられてしまう。その後対戦相手が「《戦長》の効果により《ゴブリンの名手》が速攻を得ていること」を忘れてしまい、こちらの《ラノワールのエルフ》が1ターン余計に生き延びる。ここで得た1ターン分で5マナ目に到達し、《炎の稲妻》をフラッシュバックすることが可能となる。その後更なるダメージを追加すべく果敢に全軍で攻撃を行うが、返しのターンに《包囲攻撃の司令官》を引き連れた《衆群追い》の報復に遭い、一気に16ライフを削りきられて敗北する。16ライフを安全圏と勘違いした自分が甘かった。3本目、1ターン目に展開した《渋面の溶岩使い》が、1ターン差で焼かれずに《象の導き》をエンチャントされる。その後《ゴブリンのそり乗り》が自らを生贄に捧げたお陰で、《激発》で《火花鍛冶》《名手》《戦長》らをなぎ払う1対3取引きを可能とする。先の《導き》は既に《象トークン》へと姿を変えており、更に、このトークンもリソースの浪費を強要して役目を終える。最後はブロッカーに廻った二体の《衆群追い》を別の《象トークン》2体で押し切って終了する。対戦終了後に聞いた話によると、3本目でこちらタップアウトの隙に、速攻持ちの《衆群追い》2体と後続の《炎の稲妻》2発で16ライフを削りきるチャンスがあったらしい。佐伯君本人は「場のパーマネントに対処することで精一杯だった」旨の感想を漏らしていた。

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