2003九州杯レポ(その3)
2003年8月17日 ローカル【Quarter Final:Takagi Takeshi(Mind Desire)】
福岡のPTQやプレリリースではよく対戦する、地雷王が相手。1本目、相手のデッキは全く分からないが、こちらのステロイドはバレている状態で開始。すると1ターン目に《手練》、2ターン目には《森》をプレイ。「《精神の願望》!?」。相手は3ターン目に土地を置けず、5ターン目にタップアウトで《綿密な分析》をプレイする。ここでターンが返って来て、少考する。火力は《火山の槌》と《炎の稲妻》と(場の)《渋面の溶岩使い》があるが、赤マナは1つしかない。また火力以外の手札を全て《野生の雑種犬》の増強に費やしても、このターン中に勝ちきることは出来ない。が、相手の墓地には先の《綿密な分析》があり、次のターンにでもコンボを決められる可能性がある。そこで《槌》を本体に叩き込み、《犬》《象トークン》《溶岩使い》で攻撃し、残った全ての手札を《雑種犬》に注ぎ込むことにする。これ相手のライフは3となり、墓地の《綿密な分析》は封じることが出来る。あとは相手の手札と引き次第だと思われるが、アンタップするとそのままターンを返される。「《一瞬の平和》あるよ」ということだ。果たして次の攻撃も《一瞬の平和》でかわされ、火力を切ったことを後悔させられる。否、どっちにせよ赤マナが1つしかないので、《炎の稲妻》を温存したところで結果は変わらない。《溶岩使い》で残りライフを1まで削り、ターンを渡す。ところが相手の手札はそれほど充実している様ではなく、ここから強引にコンボの自転車操業が開始されることになる。《郷愁的な夢》《早摘み》等を駆使し何とかマナを稼ぎ、ライブラリーを掘り進めるが《精神の願望》につなげることは出来なかった。延命のため仕方なくストーム8の《時間の亀裂》で全てのパーマネントを手札に帰されるが、《渋面の溶岩使い》を真っ先に展開すると、地雷は次のドローを確認してサイドボードの準備を始めた。2本目、《溶岩使い》と火力とサイドインした《鋭い痛み》があるものの、ダメージクロックに不安が残る初手をキープする。すると後続が《雑種犬》《獣群の呼び声》《焦熱の火猫》と、素晴らしい「今引き」ぶりを発揮する。最後は《狡猾な願い》経由の《一瞬の平和》を《鋭い痛み》で貫通させ、《雑種犬》が最大に増強してちょうどライフを0にする。
【Semi Final:Katsuki Akira(UGb Madness)】
二戦目でデッキ登録ミスにより、マッチロスになった香月さん。青緑マッドネスを使っているようだが、タッチ黒で《燻し》等が入っているらしい。1本目、相手の《雑種犬》を《火山の槌》で、《マーフォークの物あさり》を《炎の稲妻》で除去し、あとは《象トークン》《幻影のケンタウロス》の群れで押し切って勝ち。香月さんは、しきりに「ステロイドには全く勝てないんですよ」発言。全然そんなコトはないです。空飛ぶ《ワーム》が本当にどうしようもないです。2本目、対戦相手がダブルマリガン。やはり3色はマナベースが不安定なのだろうか?対照的にこちらは、後手ながらほぼテンパイ状態な初手を頂く。先攻2ターン目に登場した《野生の雑種犬》を《火山の槌》で葬り、こちらは《獣群の導き》でダメージクロックを仕掛ける。その後も尽きない後続と十分な火力に恵まれ、一方的な展開となる。さすがに5枚で減った初手では、マナソースもマッドネス用の手札も、墓地さえも満足に機能していない。攻撃前に唯一残った《雑種犬》を火力で除去すると、そこで投了。墓地に置かれた最後の手札は....《崇拝》!。「《真鍮の都》さえ引けば〜」と、実は4色マッドネスであった事が判明する。4色ですか....。
【Final:Shiki Kazumasa(RG Steroid)】
今大会三度目の対戦となる志岐和政君。同キャラ戦では《日を浴びるルートワラ》が入っていない分、こちら有利と考える。が、どうだろうか?1本目、こちら先攻でスタートする。互いに1マナ域の《ラノワールのエルフ》と《渋面の溶岩使い》を並べるが、両者これらを《炎の稲妻》で除去し合う。後続はこちらが《獣群の呼び声》に対し、対戦相手は先の《日を浴びるルートワラ》。これらが相打つ為には《ワラ》は増強用に2マナを要し、後続の追加に1ターン分のロスが発生する。続いて《象トークン》同士の消耗戦となるが、後続には2体の《幻影のケンタウロス》が控えている。さらには3体目の《ケンタウロス》《象の導き》とトップデックの連続に助けられ、最後に《焦熱の火猫》を引き当てると....さすがにここで志岐君投了。2本目、「《焦熱の火猫》3枚を《ナントゥーコの自警団》に入れ替える」サイドボーディングを行う。初手は《ラノワールのエルフ》3体と《炎の稲妻》と土地、という非常に心細い7枚で、悩んだ末にこれをキープする。相手1ターン目の《渋面の溶岩使い》が、こちらの《エルフ》と相打つ展開となる。内心非常にあり難い1対1交換だったが、後続の《幻影のケンタウロス》に四苦八苦する。何とか1体目を除去するが、2体目が出てきてお手上げ状態となる。さらには《象の導き》までエンチャントされ、終始防戦一方となる。何とか《自警団》のトップデックに備えて延命を図るが、それも叶わない。結局この《導き》付き《ケンタウロス》1体に完封されて、敗北する。土地(マナ)が詰まる事を嫌ったのは確かだが、やはりあの初手で開始したのはマズかった。3本目、先攻で開始するも、1ターン目には何も展開することが出来ない。返しの《エルフ》を《炎の稲妻》で除去し、3ターン目に《獣群の呼び声》と展開する。また後続も《幻影のケンタウロス》と心強く、《象》が尽きる頃を見計らって戦線に投入する。《火山の槌》で最後のブロッカーを排除すると、志岐君、投了。最後はあっけない結果だったが、《幻影のケンタウロス》をメインで4枚積んだのが確かに効いている。前日にミラーマッチを意識して、4積み型に変更したのが良かったように思える。また《渋面の溶岩使い》用に墓地を肥やすことと、中盤以降に土地を圧縮するために、「空フェッチを含む、フェッチランド6枚体制」にしているのもプラスに影響していた。....というワケで大穴を開けて、優勝してしまいました。
■最後に
熊本から応援してくれた方々、大林さん以下スタッフの方々、レポを最後まで読んでくれた方、参加者の方々、...遅くなりましたが...お疲れ様でした。また、大変ありがとうございました。「お前運だけで勝ったんだろう?」と言われなためにも、少なくとも痛いプレイミスだけは晒さないよう精進します。
福岡のPTQやプレリリースではよく対戦する、地雷王が相手。1本目、相手のデッキは全く分からないが、こちらのステロイドはバレている状態で開始。すると1ターン目に《手練》、2ターン目には《森》をプレイ。「《精神の願望》!?」。相手は3ターン目に土地を置けず、5ターン目にタップアウトで《綿密な分析》をプレイする。ここでターンが返って来て、少考する。火力は《火山の槌》と《炎の稲妻》と(場の)《渋面の溶岩使い》があるが、赤マナは1つしかない。また火力以外の手札を全て《野生の雑種犬》の増強に費やしても、このターン中に勝ちきることは出来ない。が、相手の墓地には先の《綿密な分析》があり、次のターンにでもコンボを決められる可能性がある。そこで《槌》を本体に叩き込み、《犬》《象トークン》《溶岩使い》で攻撃し、残った全ての手札を《雑種犬》に注ぎ込むことにする。これ相手のライフは3となり、墓地の《綿密な分析》は封じることが出来る。あとは相手の手札と引き次第だと思われるが、アンタップするとそのままターンを返される。「《一瞬の平和》あるよ」ということだ。果たして次の攻撃も《一瞬の平和》でかわされ、火力を切ったことを後悔させられる。否、どっちにせよ赤マナが1つしかないので、《炎の稲妻》を温存したところで結果は変わらない。《溶岩使い》で残りライフを1まで削り、ターンを渡す。ところが相手の手札はそれほど充実している様ではなく、ここから強引にコンボの自転車操業が開始されることになる。《郷愁的な夢》《早摘み》等を駆使し何とかマナを稼ぎ、ライブラリーを掘り進めるが《精神の願望》につなげることは出来なかった。延命のため仕方なくストーム8の《時間の亀裂》で全てのパーマネントを手札に帰されるが、《渋面の溶岩使い》を真っ先に展開すると、地雷は次のドローを確認してサイドボードの準備を始めた。2本目、《溶岩使い》と火力とサイドインした《鋭い痛み》があるものの、ダメージクロックに不安が残る初手をキープする。すると後続が《雑種犬》《獣群の呼び声》《焦熱の火猫》と、素晴らしい「今引き」ぶりを発揮する。最後は《狡猾な願い》経由の《一瞬の平和》を《鋭い痛み》で貫通させ、《雑種犬》が最大に増強してちょうどライフを0にする。
【Semi Final:Katsuki Akira(UGb Madness)】
二戦目でデッキ登録ミスにより、マッチロスになった香月さん。青緑マッドネスを使っているようだが、タッチ黒で《燻し》等が入っているらしい。1本目、相手の《雑種犬》を《火山の槌》で、《マーフォークの物あさり》を《炎の稲妻》で除去し、あとは《象トークン》《幻影のケンタウロス》の群れで押し切って勝ち。香月さんは、しきりに「ステロイドには全く勝てないんですよ」発言。全然そんなコトはないです。空飛ぶ《ワーム》が本当にどうしようもないです。2本目、対戦相手がダブルマリガン。やはり3色はマナベースが不安定なのだろうか?対照的にこちらは、後手ながらほぼテンパイ状態な初手を頂く。先攻2ターン目に登場した《野生の雑種犬》を《火山の槌》で葬り、こちらは《獣群の導き》でダメージクロックを仕掛ける。その後も尽きない後続と十分な火力に恵まれ、一方的な展開となる。さすがに5枚で減った初手では、マナソースもマッドネス用の手札も、墓地さえも満足に機能していない。攻撃前に唯一残った《雑種犬》を火力で除去すると、そこで投了。墓地に置かれた最後の手札は....《崇拝》!。「《真鍮の都》さえ引けば〜」と、実は4色マッドネスであった事が判明する。4色ですか....。
【Final:Shiki Kazumasa(RG Steroid)】
今大会三度目の対戦となる志岐和政君。同キャラ戦では《日を浴びるルートワラ》が入っていない分、こちら有利と考える。が、どうだろうか?1本目、こちら先攻でスタートする。互いに1マナ域の《ラノワールのエルフ》と《渋面の溶岩使い》を並べるが、両者これらを《炎の稲妻》で除去し合う。後続はこちらが《獣群の呼び声》に対し、対戦相手は先の《日を浴びるルートワラ》。これらが相打つ為には《ワラ》は増強用に2マナを要し、後続の追加に1ターン分のロスが発生する。続いて《象トークン》同士の消耗戦となるが、後続には2体の《幻影のケンタウロス》が控えている。さらには3体目の《ケンタウロス》《象の導き》とトップデックの連続に助けられ、最後に《焦熱の火猫》を引き当てると....さすがにここで志岐君投了。2本目、「《焦熱の火猫》3枚を《ナントゥーコの自警団》に入れ替える」サイドボーディングを行う。初手は《ラノワールのエルフ》3体と《炎の稲妻》と土地、という非常に心細い7枚で、悩んだ末にこれをキープする。相手1ターン目の《渋面の溶岩使い》が、こちらの《エルフ》と相打つ展開となる。内心非常にあり難い1対1交換だったが、後続の《幻影のケンタウロス》に四苦八苦する。何とか1体目を除去するが、2体目が出てきてお手上げ状態となる。さらには《象の導き》までエンチャントされ、終始防戦一方となる。何とか《自警団》のトップデックに備えて延命を図るが、それも叶わない。結局この《導き》付き《ケンタウロス》1体に完封されて、敗北する。土地(マナ)が詰まる事を嫌ったのは確かだが、やはりあの初手で開始したのはマズかった。3本目、先攻で開始するも、1ターン目には何も展開することが出来ない。返しの《エルフ》を《炎の稲妻》で除去し、3ターン目に《獣群の呼び声》と展開する。また後続も《幻影のケンタウロス》と心強く、《象》が尽きる頃を見計らって戦線に投入する。《火山の槌》で最後のブロッカーを排除すると、志岐君、投了。最後はあっけない結果だったが、《幻影のケンタウロス》をメインで4枚積んだのが確かに効いている。前日にミラーマッチを意識して、4積み型に変更したのが良かったように思える。また《渋面の溶岩使い》用に墓地を肥やすことと、中盤以降に土地を圧縮するために、「空フェッチを含む、フェッチランド6枚体制」にしているのもプラスに影響していた。....というワケで大穴を開けて、優勝してしまいました。
■最後に
熊本から応援してくれた方々、大林さん以下スタッフの方々、レポを最後まで読んでくれた方、参加者の方々、...遅くなりましたが...お疲れ様でした。また、大変ありがとうございました。「お前運だけで勝ったんだろう?」と言われなためにも、少なくとも痛いプレイミスだけは晒さないよう精進します。
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