PTニューオーリンズ予選(in福岡)その3
2003年9月20日 PTQ・GPT【Semi Final:Takagi Takeshi(UW Control)】
とかく地雷王とはベスト8近辺で良く当たる。先月の九州杯の準々決勝でも対戦している。その時はデッキ相性やら運やらで何とか勝たせてもらったが、今日の地雷王はボストン帰り....どこか漂うオーラが違う。使用するデッキはアンチ白赤コン用に作られた青白コントロールデッキだ。初戦で赤白に引き分けた後は、無敗で決勝まで勝ち上がったらしい。また今回も福岡予選の権利獲得者は2名なので、ここがプロツアーの切符を賭けた実質的な決勝と言える。隣の卓では「志岐和政vs高尾文明の白赤コン対決」が行わている。1本目、土地2枚と《永遠のドラゴン》で開始すると、後続の土地を引きあてることが出来ない。2ターン目に《ドラゴン》をサイクリングし、解決の許可を求める。少考を経てこれが解決され、3枚目の土地を手に入れる。その後も2枚目の《ドラゴン》を引くが、土地はやはり詰まったままである。中盤は互いに《銀騎士》の相打ちや、サイクリングでゆっくりとした流れでゲームが進む。ただこちらのサイクリングは全て《星の嵐》と《アクローマの復讐》で、手札回転の効率も悪い。その後何とか「《永遠のドラゴン》を回収しながら場に出す事を可能とする」マナ域まで到達するが、相手も同様のアクションで互いに相打ちが続く。既にライブラリーからは《平地》がなくなっており(素で《平地》を引き続けた)、勝負は「如何に優位な環境で《滅札の命令》をサイクリングするか」に懸かっている。ところが相手の《ドラゴン》に《ドラゴンの鱗》が装着されると、この相打ちレースの均衡が大きく崩れてしまう。特に序盤の立ち遅れの際に随分とライフを失ってしまい、既に《永遠のドラゴン》が一発戸通ると昇天してしまう危険水域になっている。数ターンの間は《怒りの天使アクローマ》をトップデックすることに賭けて、《翼の破片》などで時間を稼ぐが、根本的な解決にはなっていない。結局《滅殺の命令》を素撃ちし、互いのトップデックに勝負を委ねることにする。こちらの場には《稲妻の裂け目》が1枚だけ貼られている。その後《大闘技場》《賛美されし天使》と引き当てるが、《闘技場》より色マナを出すライフ的猶予もあまり無い。残りライフを2まで減らし、《天使》を表にするが、ここで《翼の破片》。後続に2枚目の《裂け目》を追加し、一気に15ライフを削りにかかる。さすがに3枚目は《まごつき》にてカウンターされたが、《裂け目》二枚で4点のクロックを展開する。しかしとうとう6マナ目となる《邪心の寺院》を引き当てられ、唯一のクロックが《復讐》で一掃される。互いにライブラリーが薄くなり、こちらの勝ち手段は手札にある《怒りの天使》と、ライブラリーの《裂け目》と《永遠のドラゴン》がそれぞれ1枚づつで、《銀騎士》は2体眠っている。また《アクローマ》のトリプルシンボルを供給するためには、最後の《隔離されたステップ》を引き当てなければならないし、ここでも《大闘技場》からダメージを受ける必要がある。そして現在のライフはたったの2。また全ての《賛美されし天使》を失っているので、このライフが増えることもない。ということは《アクローマ》まで期待するのならば、「これ以降に引き当てた《銀騎士》はダブルシンボルを賄いきれないのでただの紙切れ」ということだ。実際に《銀騎士》を引き当てたワケではないのが、その場合は「熊として期待する」か「プレイすることを諦める」かの二択を迫られるであろう。....などと考えながら、《隔離されたステップ》のトップデックに期待する。が、叶わない。そして切なくターン終了を告げると、全てを決する一言を耳にする。「《正義の命令》をサイクリングします」と。「!」《星の嵐》は4枚全てをサイクリングし終わっている。勿論これは両者確認済で、勝ちを確証した《命令》なのだろう。手札に《翼の破片》が1枚だけあるが、残りライフ2ではこの4体の兵士トークンに対抗する策は無い。序盤に土地がつまり、中盤には《平地》のみを引き続け、終盤は再び白マナソース不足に陥った勝負であった。
とかく地雷王とはベスト8近辺で良く当たる。先月の九州杯の準々決勝でも対戦している。その時はデッキ相性やら運やらで何とか勝たせてもらったが、今日の地雷王はボストン帰り....どこか漂うオーラが違う。使用するデッキはアンチ白赤コン用に作られた青白コントロールデッキだ。初戦で赤白に引き分けた後は、無敗で決勝まで勝ち上がったらしい。また今回も福岡予選の権利獲得者は2名なので、ここがプロツアーの切符を賭けた実質的な決勝と言える。隣の卓では「志岐和政vs高尾文明の白赤コン対決」が行わている。1本目、土地2枚と《永遠のドラゴン》で開始すると、後続の土地を引きあてることが出来ない。2ターン目に《ドラゴン》をサイクリングし、解決の許可を求める。少考を経てこれが解決され、3枚目の土地を手に入れる。その後も2枚目の《ドラゴン》を引くが、土地はやはり詰まったままである。中盤は互いに《銀騎士》の相打ちや、サイクリングでゆっくりとした流れでゲームが進む。ただこちらのサイクリングは全て《星の嵐》と《アクローマの復讐》で、手札回転の効率も悪い。その後何とか「《永遠のドラゴン》を回収しながら場に出す事を可能とする」マナ域まで到達するが、相手も同様のアクションで互いに相打ちが続く。既にライブラリーからは《平地》がなくなっており(素で《平地》を引き続けた)、勝負は「如何に優位な環境で《滅札の命令》をサイクリングするか」に懸かっている。ところが相手の《ドラゴン》に《ドラゴンの鱗》が装着されると、この相打ちレースの均衡が大きく崩れてしまう。特に序盤の立ち遅れの際に随分とライフを失ってしまい、既に《永遠のドラゴン》が一発戸通ると昇天してしまう危険水域になっている。数ターンの間は《怒りの天使アクローマ》をトップデックすることに賭けて、《翼の破片》などで時間を稼ぐが、根本的な解決にはなっていない。結局《滅殺の命令》を素撃ちし、互いのトップデックに勝負を委ねることにする。こちらの場には《稲妻の裂け目》が1枚だけ貼られている。その後《大闘技場》《賛美されし天使》と引き当てるが、《闘技場》より色マナを出すライフ的猶予もあまり無い。残りライフを2まで減らし、《天使》を表にするが、ここで《翼の破片》。後続に2枚目の《裂け目》を追加し、一気に15ライフを削りにかかる。さすがに3枚目は《まごつき》にてカウンターされたが、《裂け目》二枚で4点のクロックを展開する。しかしとうとう6マナ目となる《邪心の寺院》を引き当てられ、唯一のクロックが《復讐》で一掃される。互いにライブラリーが薄くなり、こちらの勝ち手段は手札にある《怒りの天使》と、ライブラリーの《裂け目》と《永遠のドラゴン》がそれぞれ1枚づつで、《銀騎士》は2体眠っている。また《アクローマ》のトリプルシンボルを供給するためには、最後の《隔離されたステップ》を引き当てなければならないし、ここでも《大闘技場》からダメージを受ける必要がある。そして現在のライフはたったの2。また全ての《賛美されし天使》を失っているので、このライフが増えることもない。ということは《アクローマ》まで期待するのならば、「これ以降に引き当てた《銀騎士》はダブルシンボルを賄いきれないのでただの紙切れ」ということだ。実際に《銀騎士》を引き当てたワケではないのが、その場合は「熊として期待する」か「プレイすることを諦める」かの二択を迫られるであろう。....などと考えながら、《隔離されたステップ》のトップデックに期待する。が、叶わない。そして切なくターン終了を告げると、全てを決する一言を耳にする。「《正義の命令》をサイクリングします」と。「!」《星の嵐》は4枚全てをサイクリングし終わっている。勿論これは両者確認済で、勝ちを確証した《命令》なのだろう。手札に《翼の破片》が1枚だけあるが、残りライフ2ではこの4体の兵士トークンに対抗する策は無い。序盤に土地がつまり、中盤には《平地》のみを引き続け、終盤は再び白マナソース不足に陥った勝負であった。
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